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東北地方太平洋沖地震の概要をダイジェストした
Posted on Monday, Apr 11, 2011 17:59
■特徴等 :
断層の破壊は宮城県沖から始まり,岩手県沖の方向,福島県・茨城県沖の方向に伝播.大きな断層すべりは海溝側(震源断層の浅い側)で発生.
国土交通省による港湾地域強震観測[2]による各地の港湾における主な加速度観測記録が公開されている.地表面加速度最大値は,釜石港358gal(E-W),仙台港624gal(N-S),千葉港125gal(N-S),東品川208gal(N-S)などとなっている.震源に近い仙台港と釜石港における地表の加速度観測値を作図して示す.この加速度波形からは,少なくとも2つの主要な地震破壊が連動して起こったことが想起できる.
■地殻の変動
海上保安庁による調査結果[4]
■津 波:
[2] 国土交通省:http://www.mlit.go.jp/kowan/kyosin/eq.htm
[3] 国土地理院:GPS連続観測から得られた電子基準点の地殻変動,http://www.gsi.go.jp/chibankansi/chikakukansi40005.html
[4] 海上保安庁,『宮城県沖の海底が24メートル動く~東北地方太平洋沖地震に伴う海底の動き~4月6日』
[5] 独立行政法人 港湾空港技術研究所:平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震による津波のGPS波浪計による観測結果について,http://www.pari.go.jp/info/tohoku-eq/20110328pari.html,2011.03.28
[6] 巡視船:http://www.youtube.com/watch?v=4-mkzcxnJS8,(これによると,約3分の時間に3回に渡って波の峰を乗り越えている様子が確認できる.うち2回はかなり大きな波高であることが推測できる.)
東北地方太平洋沖地震被災者への支援金
Posted on Tuesday, Apr 05, 2011 16:06
『多くの国民,企業,外国政府及び市民から集まってくる膨大なお金は,最終的に被災した県が設置する配分委員会に委ねられる.配分委員会は日本赤十字社,マスコミ,被災自治体,専門家等で構成され,「公平・平等」に被災県へ配分金額を決定する.配分金額の決定通知を得た被災県では被災者の程度に応じて「公平・平等」を原則に配分することとなる.』
という.しかし,この手続き・プロセスには相応の時間を要することは明白で,その間にも被災地は多くの支援を必要としていることが,ブログの中で指摘されている.
以前,北海道南西沖地震の災害復旧に従事していた際のことである.このときも全国から多くの義援金が集まったのであるが,その配分方法が決まり,実際に被災者の方々に届くまでには,ずいぶん月日がかかり,『どうなっているのだろうか』と被災者の中から不安が聞こえたことを思い出した.
今回の震災では,町の行政機能がそっくり喪失せざるを得ないところや,町としての空間すら存続できるかどうか分からないなど,地震災害および関連災害(放射性物質汚染など)は,未曾有である.自治体においては,しばらくは目前の対応で手いっぱい,とても義援金配分のすったもんだまで手は回らないだろう.
そこで日本財団は,被災者への支援活動に今,あるいは今後も活動し続けるであろうNPOやボランティアを支援する基金を設立し,基金によってその活動を経済的に支えることで,被災者の方々への支援が安定して展開されるよう活動しているとのことである.それが下記である.
日本財団ROADプロジェクト 『東北地方太平洋沖地震支援基金』
http://blog.canpan.info/nf-project/
http://canpan.info/open/news/0000006465/news_detail.html
うちの家族らは,被災者へ直接届く義援金を選択していたが,自分は,すぐに被災者支援活動につながる,この支援金に協力することにした.どのような団体に,支援金が拠出されるかについては,気になるところである.しかし,財団が責任を持って支援先の団体を選考しているとのことである(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/news/2011040103.html).
いずれ増税がありそうだし,結果,災害支援になるのだからあわてて拠出しなくてもいいんだ,とおっとり構えていたのであるが,すぐに被災地支援になるのであれば,拠出する意義は大きいと考えた次第.
災害復旧の制度に思うこと
Posted on Monday, Mar 28, 2011 10:10
津波対策に舵を切るべき
Posted on Friday, Mar 25, 2011 12:49
- 地震動そのものによる施設の変形や破壊は,地盤の液状化被害を含めてあまり深刻ではない.これは,耐震設計技術の向上と,施設の耐震強度を向上させる対策の進展によるものと考えられる.
[東北地方の港湾における被災状況について(現地調査速報) :http://www.pari.go.jp/information/20110311/p20110323.html]
なお,浦安など東京湾内の埋め立て地での液状化被害はかなり深刻のようである.
- 地震動による港湾施設被害が比較的少ないものの,津波による施設への被害は甚大である.
港湾の施設においては,防波堤,防波護岸,防潮堤等における被害が著しく,また港湾利用者の施設にも甚大な被害が発生した.港湾施設そのものへの被害では,防波堤堤体の移動・転倒・流失,胸壁の移動・転倒・流失,構造物基礎周辺の洗掘,埋め立て地盤の洗掘,洗掘による舗装やエプロンの損害などが広範に発生している.建物では,倉庫や建屋そのものの流失や損壊,窓・ドア・シャッターなどの変形や損壊が発生.荷捌きのために置かれていた貨物などにおいては,スタックしてあったコンテナの倒壊・流出,車両(出荷待ちの製品車両,港湾関係者の車両等),各種バルク貨物などの浸水・流失などが発生.流失した貨物や船舶,損壊した建物などは,津波に乗ってさらに別の建造物に次々と衝突して被害を拡大させていった.
- リアス式海岸湾奥の狭隘で平坦な低地にある市街地:内陸側にいた住民は早々に背後の丘陵地へ避難できたが,海に近いところにいた住民は,避難に時間を要した.さらには,ビルの3階をこえる津波に対して安全な強度と高さをもつ建物はわずかしかなかった.道路はあまり広くなく,かつ複雑なため,自家用車での避難にも時間を要した.
- 低く平坦な平野がつづく市街地・集落:住宅地ではせいぜい3階建てが少しある程度で,高く強度のある建物が少ない.海岸にあった堤防を容易に越えた津波によって住宅地が広範囲に浸水した.
- 河口から遡上してきた津波が河川堤防を越流して市街地に浸入.海からと川から浸入してきた津波に襲われた.避難経路が遠回りになったり,寸断されたりしたであろう.
H1N1とは?
Posted on Monday, Oct 19, 2009 11:17
で,H1N1とはどんなもので,どのような心構えが必要か,確認してみようと思う。調度よく,下記記事が出ていたので以下に整理して,社内に配布した。
http://sanfordherald.com/pages/full_story/push?article-Local+doc+answers+your+H1N1+questions-%20&id=4039585&instance=latest_articles
Q:豚インフルエンザとは?
A: H1N1の2009年型(新型ブタインフルエンザとも呼ばれている)は,人間に感染して発病させる新しいインフルエンザ・ビールスで,今年の4月に米国で最初に発見された。発見されたビールスはブタインフルエンザと命名されたが,その理由は,その遺伝子の多くがブタに発生する一般的なインフルザと類似していることが試験によって判明したことによる。
さらにその後の研究により,この新しいH1N1は,ブタの間で感染が繰り返されているビールスとはかなり違うことも明らかになった。WHOの警報レベルは“6”,すなわち最も高いレベルとなっており,人間への感染が2つ以上の国に拡大していることを示すものとなっている。この警報レベルは6月11日に発令された。
Q: 季節性インフルエンザとの違いは?
A: まず,感染しやすい人のタイプが異なっている。一般に季節性インフルエンザの場合は,65歳以上の高齢者および5歳以下の小児への感染リスクが高い。一方新型では,65歳以上の高齢者への感染リスクは低いことと,ただしもし感染すると重症化しやすい特徴がある。
次に,臨床における症状として,季節性と新型は非常に似通っているものの,新型インフルエンザでは胃腸の症状がより顕著に出るようである。
3番目に,新型インフルエンザの方が,ヒトヒト間の感染力がかなり高いことがある。季節性インフルエンザよりも容易に流行する特徴があると言える。
Q: 患者数は?
A: 10月11日現在で, 40万人の感染が試験機関で確認され,4,735人の死亡がWHOに報告されている。多くの国ですでに個々の感染者数の計上を中止しており,この感染者数は実際の感染者数よりもかなり少ないものと思われる。
Q: 感染はどのようにして発生し,潜伏期間はどれくらい?
A: 感染はヒトヒト間で起こる。H1N1ビールスは,感染者の呼吸器からの飛沫物の中に存在しており,くしゃみや咳で感染が起きる。
2009年型H1N1および季節性インフルエンザに感染している人は,発症する1日前から始まり,症状が出てから5日から7日の間,他者に感染させる可能性がある。潜伏期間は1日から7日間程度,平均的には1日から5日間程度である。
Q: かからないようにするには?
A: 基本的な衛生対策は次のとおり。
○ 石鹸による手洗い。
○ 目・鼻・口にさわらないこと。(ビールスがこの部位に接触することを防止)
○ 病気の人との濃密な接触を避けること。
Q: 症状は?
A: 2009年型H1N1は伝染性の呼吸器疾患で,軽度から重度の症状を引き起こし,症状は発熱,喉の痛み,鼻汁,鼻づまり,関節痛,頭痛,寒気,倦怠などである。また,発熱を伴わない場合もある。
Q: どのような人がハイリスクとなるか?
A: “ハイリスク“の意味によって異なるが,,,合併症を起こしやすいという意味では;
第1に妊婦,年齢層では6か月から24歳の若年層で合併症の比率が高くなっており,24歳以上の年齢層においては慢性疾患(糖尿病,気腫など)を持っている人がハイリスク・グループである。
現時点では,65歳以上の年齢層での死亡例わわずかであり,これは季節性インフルエンザの場合と比較するとかなり異なっている(季節性インフルエンザの場合のハイリスク・グループは65歳以上の高齢者である)。
以上よりハイリスク・グループは,妊婦,6か月以下の幼児と生活または養育している人,医療関連業務の従事者,緊急医療業務の関係者,6か月から24歳の若年者,および24歳から64歳で慢性疾患を持っている人,となる。
Q: 予防接種について
A: どのような薬品であれ,副作用がある。予防接種における一般的な副作用としては,注射部位が赤く腫れたり,痛みが出たりすることである。また,重度のアレルギー反応も起こることがある。アレルギー反応は特に,ワクチンが鶏卵を使って作られるため,卵アレルギーを持っている人に起こりやすい。
Q: H1N1の予防接種を受けた場合,季節性インフルエンザの予防接種も必要か?
A: 両方とも必要。(米国では同時接種も行っている)
医師によってH1N1および季節性インフルエンザともに抗インフルエンザ薬を処方することも可能である。これらの薬によって回復を早めること,および合併症の発生を抑えることが期待できる。ただし, H1N1にかかった多くの人の症状は軽度で,治療や抗インフルエンザ薬は不要であったことを忘れないで欲しい。
Q: ブタインフルエンザ・パーティは?
A: ブタインフルエンザの感染者との濃密接触者と一緒になって,軽度に発症し,自然に抗体・免疫を持とうとするものであるが,全く勧められない行為である。感染が個々人においてどのような症状を発症するのか確約できるものではない。