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サハリンLNG 100隻目出航

 サハリン・エナジー社によると、この1月、プリゴロドノエのLNG基地から100隻目のLNGタンカーが出港したそうである。船は3隻あるサハリン・エナジー社専用船のひとつ“グランド・アニワ号”で、これは2009年3月に初めてのLNG積出に就航した船と同じである。第1隻目も100隻目も仕向け地は日本だそうだ。ここまでで550万トン以上のLNGが出荷されたという。ここまでの実績を背景にサハリン・エナジー社アンドレイ・ガラエフCEOは、ロシアはサハリンでのLNG生産を通じてアジア太平洋地域への安定的なエネルギー供給元となり、同時に国際的なエネルギー安全保障を進展させる役割を担いつつあることを、誇らしげにコメントしている(http://www.sakhalinenergy.com/en/default.asp?p=channel&c=1&n=362、より)。ちなみにサハリン産LNGの50%以上が日本向けに輸出されているそうである。このほかには韓国、インド、クウェート、中国、台湾、だそうである。

 さてサハリンのエネルギー開発では、昨年からサハリン3の動きが活発になっている(・・・“いた、しかし”・・・かもしれない)。昨年7月には、三井物産・三菱商事のグループがサハリン3の権益獲得に前進しているとの情報がマスコミに流れ、海外にも配信された。これは、ロシア政府がサハリン3とサハリン4の開発について、ロイヤル・ダッチ・シェル社と協力するための準備を進めていることを、プーチン首相が発表したことと、現在生産しているサハリン2の施設を共用できるなどのメリットがあること、日本の両社はシェル社とともにサハリン2に参加していること、などからの推測だったのだろう(日本の両社もかねてからサハリン3への参加に前向きだったことが知られていたこともあり)。しかしその後はふっつりと情報が出てこないので、実際どうなのかはわからない。・・・これはよくあること(色んな情報が飛び交ったり、沈黙したり)。とにかく、サハリン3が保有する鉱区の天然ガス埋蔵量が非常に有望であるので、今後の動向に注目はしておこう。

 ところで、ロシア北極圏における重要なプロジェクトとして、シュトックマン・ガス田(バレンツ海沖)の開発がある。西シベリア地帯のガス生産が陰りを見せつつあるなか、2030年には世界の天然ガス需要の25%をロシアが供給するという目標のもと、シュトックマン・ガス田の開発が進められている。世界最大級の埋蔵量3.8兆立方メートルがあると言われているのだが、ムルマンスクから550kmも沖合にあること、北極海の厳しい自然条件などから、膨大な開発費用と高度な技術を要するため、一筋縄では行っていないようである。それでも、ガスプロムのほかにフランスのTotal、ノルウェーの Statoil Hydroによる合弁企業によって、2014年からの出荷を目指しているところである。このシュトックマン開発に暗雲が!?(ガスプロムはシュトックマン・ガス田開発を断念しなければならなくなる恐れ))という報道がロシアで出たらしい。北極海の開発には本当に高いリスクが付きまとう。

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GuffMoomorm

2011.12.14 at 23:51   | Edit

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