忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

comments

PCM, PDM?

 1年ぶりにJICAからの業務をやることになった。で再び目にしたのがPDM(Project Design Matrix)である。なにやら七面倒くさい横文字手法だナ程度にしか捉えていなかったのだが、少々真面目に押さえなければいけない様相なので、勉強し始めた。
 
 PDMは、1990年に日本で創設された国際開発高等教育機構(FASID)が、ドイツのGTZ(ドイツ開発公社)で開発された目的志向型プロジェクト立案手法を基に、2001年に“Project Cycle Management:PCM”手法というのを開発し、その中で使われる論理的な枠組み(Logical Framework)という位置づけの、プロジェクトの論理的な構造を現す表のこと。ただしLogical Frameworkに関しては、アメリカ国際開発庁(USAID)が1960年につくった、国際協力プロジェクトに関する方法論が大元であるらしい。現在、外務省やJICAでは、国際援助プロジェクトの計画・立案・実施・評価にいたるプロジェクト全体を監視する手法として、このPCMを適用している。
などなどweb検索でにわかに情報を仕入れていると、どうも巷ビジネスシーンでは、ロジカル・シンキングという手法が全盛となっていて、フレーム・ワークによる問題解決法というのがその具体的な実践手法であるという。昨今の書店のビジネス書コーナーは、この手の解説書で賑わっているらしい。Web上でもPCM、PDM、ロジカル・フレームワークの記事が氾濫しているようである。
 
 PCMによるプロジェクト管理では(厳密にはプロジェクト管理手法ではなく、その計画段階もしくは計画を導入する段階での管理手法か?)、プロジェクトの立案、実施、評価のサイクルにおいて、PDMを用いてプロジェクトの【要約;上位目標・プロジェクト目標、成果(Output)、活動(Activity;行動、業務活動だな)】、【指標】、【指標の入手手段】、【外部条件】らの論理的な相関関係を整理し、全サイクルを一貫して管理する手法を提供するという。PDMの作成プロセスでは、
·   問題の把握、目的の決定、プロジェクトの設定
·   実行中のプロジェクトのモニタリング、評価
を関係者の参加の下に自由に討論し、PDMにまとめることを通じて実践するものらしい。 “問題解決を要する状況下でのプロジェクトの発見と選定、あるいは多数のプロジェクトを運営するプロジェクトオフィスでのプロジェクトの管理と評価に役立つ。”という。

PDMの概要
   要    約  指   標  指標入手先 外部条件
上位目標      
プロジェクト目標      
アウトプット      
活  動         投 入  
 前提条件
 
 とここまで書いても、まだなんだかよくわからない。道遠し。
 
<< 参考にしたwebサイト >>
FASiD:“PCM手法とは”,http://www.fasid.or.jp/kenshu/pcm/pcm.html
日本国際保健医療学会/国際保健用語集:“ロジカルフレームワーク”,http://wiki.livedoor.jp/jaih/d/
Project FKDのホームページ:“プロジェクトマネジメント用語集”,http://www.h5.dion.ne.jp/~obkai/index.html
PR

0 comments

Terms of Reference (TOR)

 インドネシアの漁港・水産政策関連を調べる業務をやることになった。現地でローカルコンサルタントを使うので、契約のためのTOR内容の整理を始めた。でこのTOR、英語での仕事ではよく出てくる言葉なので、日本語での定義を確かめてみた。常用しているPDIC辞書では、“委託の条件、委任事項、権限、調査事項”、と出ている。
 ここで意図している内容(コンサル業務の発注)とはちょっと表現が違うかな(内容はいいのだけれど)。国内の官庁発注のコンサル業務では、特記仕様書、業務指示書に相当するものである。海外相手の業務案件、調達入札案件などでは、TORに添付されて仕様書がついたりするみたいなので、その場合は文書の階層がTOR>仕様書の順になることもあるわけだ。
 ”Terms of Reference”でググってみると、mickey10044さんという方がブログで、
http://rooseveltisland.blog95.fc2.com/blog-entry-129.html
にて紹介されていた。本文とコメントに、わかりやすい事例・説明があってありがたかった。


0 comments