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災害復旧の制度に思うこと
Posted on Monday, Mar 28, 2011 10:10
公共施設の災害復旧に携わってきて,いつも直面すること/問題がある.日本の行政における災害復旧とは,『被害を受けた施設を旧に復する』というのが原則で,古くて現在の施設として耐震性などに不足する場合でも,原則としては壊れる前の状態のものに戻さなればならない.より高度あるいは上位の機能をもつ施設として復することは,機能拡大であるから,災害復旧の予算とは別の予算枠・整備計画のもとで行わなければいけない,ことになっている.そうしないと,財務省にお目玉をくらうことになる,あるいは予算を認めてもらえないことになる.このやりかたも,状況によっては適切で容易に復旧の目的を果たすことができるのであるが,行政全体では,とにかくこれ一辺倒でやろうとすることが多い,というか原則として強いられる.
しかしこれでは実態にそぐわなかったり,余計な費用がかかったり,などなど,色々と問題が出てくることが多いのが実態.・・・なので,優秀かつ誠意ある現場の行政官は,色々な方便や解釈を,時には我々コンサルとともに頭を捻って,少しでも合理的な対応ができるように,シナリオやら屁理屈を描いて,ことにあたっているのが現状.
今回の震災復旧では,こんな無駄の多いことはやらないで,復旧の目的とゴールを明確に定め,(しかも時間軸,段階的な機能回復なども考慮して),もっとも合理的にゴールに到達する手段を柔軟にとることができるように配慮するべきである.その過程では,国と自治体,省庁同士の間での調整を強力に,かつ弾力的に行うことが必要になるであろう.
ただ,初めから最終到着点のことを云々して足踏み・綱引きを続けていては,肝心の復旧・復興が滞ってしまうであろう.時間軸を適切に使い分けて,短期の目標,中期の目標,長期の目標,これらのなかでもさらに細分化してタームとその期間の目標を設定し,協力と調整を重ねることが求められていると思う.で,短期においてなら,直近で短時間でつく調整,少々の無理や越権・越境なら受容可能な方策・活動,などをこなすことが現実的になるであろう.その間に,もう少し大きな課題・調整事項は進めていく,という具合に重層的に積み重ねることによって,順次復旧・復興プロセスを進めることが可能になるのではないか.
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