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H1N1とは?

 札幌,もとい北海道においてH1N1の感染が拡大している。国産ワクチンの接種が始まるとのことであるが,すでに大流行の状態であり,少しでも早い対策が望まれる。
で,H1N1とはどんなもので,どのような心構えが必要か,確認してみようと思う。調度よく,下記記事が出ていたので以下に整理して,社内に配布した。

http://sanfordherald.com/pages/full_story/push?article-Local+doc+answers+your+H1N1+questions-%20&id=4039585&instance=latest_articles
 
Sanfordherald紙の記事より
 
Dr. Gerard O’Donnell氏がSanford Herald紙において,H1N1に関して読者からよく出る質問について答えた形式の記事。
 

Q:豚インフルエンザとは?
A: H1N1の2009年型(新型ブタインフルエンザとも呼ばれている)は,人間に感染して発病させる新しいインフルエンザ・ビールスで,今年の4月に米国で最初に発見された。発見されたビールスはブタインフルエンザと命名されたが,その理由は,その遺伝子の多くがブタに発生する一般的なインフルザと類似していることが試験によって判明したことによる。
  さらにその後の研究により,この新しいH1N1は,ブタの間で感染が繰り返されているビールスとはかなり違うことも明らかになった。WHOの警報レベルは“6”,すなわち最も高いレベルとなっており,人間への感染が2つ以上の国に拡大していることを示すものとなっている。この警報レベルは6月11日に発令された。

Q: 季節性インフルエンザとの違いは?
A: まず,感染しやすい人のタイプが異なっている。一般に季節性インフルエンザの場合は,65歳以上の高齢者および5歳以下の小児への感染リスクが高い。一方新型では,65歳以上の高齢者への感染リスクは低いことと,ただしもし感染すると重症化しやすい特徴がある。
  次に,臨床における症状として,季節性と新型は非常に似通っているものの,新型インフルエンザでは胃腸の症状がより顕著に出るようである。
  3番目に,新型インフルエンザの方が,ヒトヒト間の感染力がかなり高いことがある。季節性インフルエンザよりも容易に流行する特徴があると言える。

Q: 患者数は?
A: 10月11日現在で, 40万人の感染が試験機関で確認され,4,735人の死亡がWHOに報告されている。多くの国ですでに個々の感染者数の計上を中止しており,この感染者数は実際の感染者数よりもかなり少ないものと思われる。

Q: 感染はどのようにして発生し,潜伏期間はどれくらい?
A: 感染はヒトヒト間で起こる。H1N1ビールスは,感染者の呼吸器からの飛沫物の中に存在しており,くしゃみや咳で感染が起きる。
  2009年型H1N1および季節性インフルエンザに感染している人は,発症する1日前から始まり,症状が出てから5日から7日の間,他者に感染させる可能性がある。潜伏期間は1日から7日間程度,平均的には1日から5日間程度である。 

Q: かからないようにするには?
A: 基本的な衛生対策は次のとおり。
○ 石鹸による手洗い。
○ 目・鼻・口にさわらないこと。(ビールスがこの部位に接触することを防止)
○ 病気の人との濃密な接触を避けること。

Q: 症状は?
A: 2009年型H1N1は伝染性の呼吸器疾患で,軽度から重度の症状を引き起こし,症状は発熱,喉の痛み,鼻汁,鼻づまり,関節痛,頭痛,寒気,倦怠などである。また,発熱を伴わない場合もある。

Q: どのような人がハイリスクとなるか?
A: “ハイリスク“の意味によって異なるが,,,合併症を起こしやすいという意味では;
第1に妊婦,年齢層では6か月から24歳の若年層で合併症の比率が高くなっており,24歳以上の年齢層においては慢性疾患(糖尿病,気腫など)を持っている人がハイリスク・グループである。
現時点では,65歳以上の年齢層での死亡例わわずかであり,これは季節性インフルエンザの場合と比較するとかなり異なっている(季節性インフルエンザの場合のハイリスク・グループは65歳以上の高齢者である)。
以上よりハイリスク・グループは,妊婦,6か月以下の幼児と生活または養育している人,医療関連業務の従事者,緊急医療業務の関係者,6か月から24歳の若年者,および24歳から64歳で慢性疾患を持っている人,となる。 

Q: 予防接種について
A: どのような薬品であれ,副作用がある。予防接種における一般的な副作用としては,注射部位が赤く腫れたり,痛みが出たりすることである。また,重度のアレルギー反応も起こることがある。アレルギー反応は特に,ワクチンが鶏卵を使って作られるため,卵アレルギーを持っている人に起こりやすい。 

Q: H1N1の予防接種を受けた場合,季節性インフルエンザの予防接種も必要か?
A: 両方とも必要。(米国では同時接種も行っている) 

Q: もしインフルエンザ症状を感じた場合,どうすればよいか?
A: インフルエンザ症状を感じた場合,解熱剤は使わないで,熱が下がるまで自宅の中で療養することを進める(米国の場合)。
  医師によってH1N1および季節性インフルエンザともに抗インフルエンザ薬を処方することも可能である。これらの薬によって回復を早めること,および合併症の発生を抑えることが期待できる。ただし, H1N1にかかった多くの人の症状は軽度で,治療や抗インフルエンザ薬は不要であったことを忘れないで欲しい。
 
Q: もし同居している家族がH1N1にかかった場合,会社に出社したり仕事に行ったりしても良いか?
A: 一般的には良いと言える。しかし,自分の健康状態を毎日よく監視し,同時に可能な限りの予防措置を取る必要がある。すなわち,咳をカバーすることや 手洗いなどである。  


Q: ブタインフルエンザ・パーティは?
A: ブタインフルエンザの感染者との濃密接触者と一緒になって,軽度に発症し,自然に抗体・免疫を持とうとするものであるが,全く勧められない行為である。感染が個々人においてどのような症状を発症するのか確約できるものではない。 

Q: 豚肉を食べたり,調理することでH1N1に感染することは?飲料水やプールでの感染は?
A: インフルエンザ・ビールスは上気道ウィルス感染症であり,飲料水での感染は起きていない。また,豚肉を食べたり,調理したりしても,あるいは他の食べ物からでも感染することはない。
 
Q: 季節性インフルエンザ・ワクチンは,ブタインフルエンザにも有効か?
A: 季節性インフルエンザ・ワクチンは2009年型H1N1に対する有効性を期待されていない。
 
«おまけ:::: Dr Jazz wrote on Sunday, Oct 18 at 03:12 PM :::::»
なんでもDr Jazzが上記記事に寄せたコメントによると,ビタミンD3の処方によって,インフルエンザの基礎的な予防が可能だそうで,これは科学的にも検証されているとか。
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