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国土総合開発に思う
Posted on Thursday, Feb 04, 2010 14:16
昨年末は、政権交代に始まり,補正予算の見直し,事業仕分けを経て,社会基盤整備事業がこの先大きく縮退するであろう社会情勢のなかで,はて,どうやって生きていこうか,などなど思いめぐらす日が続いた。
これまでの国土総合開発について振り返ると,数次の全国総合開発計画の展開を通じて,我が国の社会基盤の量・質は欧米先進国に肩を並べつつあるところまで向上した。太平洋ベルト地帯や産業港湾,空港,高速道路,エネルギー・産業拠点などの整備は,我が国経済・産業発展の心臓・けん引役となった。また,国土の均衡ある発展をめざした社会基盤整備の全国展開により,電気・ガス・水道・下水や道路が全国に行き渡り,国民生活環境は大幅に向上した。この間に,数度の好況,不景気・経済ショックなどを経験するも,安全で快適な社会が構築されて,今日に至っている。
これまでの国土総合開発について振り返ると,数次の全国総合開発計画の展開を通じて,我が国の社会基盤の量・質は欧米先進国に肩を並べつつあるところまで向上した。太平洋ベルト地帯や産業港湾,空港,高速道路,エネルギー・産業拠点などの整備は,我が国経済・産業発展の心臓・けん引役となった。また,国土の均衡ある発展をめざした社会基盤整備の全国展開により,電気・ガス・水道・下水や道路が全国に行き渡り,国民生活環境は大幅に向上した。この間に,数度の好況,不景気・経済ショックなどを経験するも,安全で快適な社会が構築されて,今日に至っている。
しかしそれでも,人口の大都市・経済拠点集中はとどまらず,農山漁村は依然として人口減少と過疎,経済衰退に瀕している。特に,小規模の集落における高齢化率の増大がおさまらず,ついには,集落は消滅の危機に瀕するまでになってきた。その背景には,商工業が発展を続ける中,農林漁業はほぼ一貫して縮退傾向にあり,1次産業分野を基盤とする地方にとって,いか様にもこれを解消することができなかったこと,都市部の産業・生活レベルの向上と相まって若年人口が次々と流出していったことなどがある。地理的に不利で,1次産業主体の地方にあっては,魅力的な地域と安定した雇用や生活サービスをそろえようとしても,都市部の躍進に追いつくことはできなかった。
こうした農山漁村の縮退は,単に社会的な荒廃をもたらすだけでなく,日本人の感性の原点といわれる里山・里海の豊かな環境と歴史・伝統文化,および水源の山を発して河川の流域を通じ,河口から沿岸域をつなぐ広域の環境システムの荒廃をもたらし,国土と沿岸・海洋環境までもを荒廃させてしまう問題のあることがわかってきた。そこで求められているのは,労働人口がその地域に定着できる雇用があり,その場所で満足のできる生活を送ることができる種々の環境(自然,社会,経済,サービス)や,それを支える基盤があることだろう。
縮退を続ける1次産業それぞれに,問題・課題があり,それを直接解決することも重要であるが,これまでできなかったことが容易に可能となるはずはない。となれば,あらたな(有望な)活動分野を政策的に導入し,地域の再生に取り組むことが望まれる。その1つの解として,環境事業分野を活用しようという提案が注目される様になっている。1次産業拠点であることの価値と社会的な役割を,地球環境面でも評価するとともに,積極的にその機能を拡充することで,都市部で達成不可能な環境機能と収支のバランスを補填しあう社会の構造が期待されはじめた。このように,社会的な要請においても,地球環境対策をめぐる活動や産業・地域経済振興が注目されていくものと予想される。と考えるのだが,はて,どうなるのだろう。
縮退を続ける1次産業それぞれに,問題・課題があり,それを直接解決することも重要であるが,これまでできなかったことが容易に可能となるはずはない。となれば,あらたな(有望な)活動分野を政策的に導入し,地域の再生に取り組むことが望まれる。その1つの解として,環境事業分野を活用しようという提案が注目される様になっている。1次産業拠点であることの価値と社会的な役割を,地球環境面でも評価するとともに,積極的にその機能を拡充することで,都市部で達成不可能な環境機能と収支のバランスを補填しあう社会の構造が期待されはじめた。このように,社会的な要請においても,地球環境対策をめぐる活動や産業・地域経済振興が注目されていくものと予想される。と考えるのだが,はて,どうなるのだろう。
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