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アセットマネジメントからインフラ会計へ
Posted on Monday, Sep 14, 2009 10:14
自治体においてインフラストラク チャーに関するアセットマネジメントが導入され,機能するようになったとする.そこでは,ライフサイクルコストを低減・最適化し,効率的にインフラの機能 を維持するための維持補修計画が定められ,施設の維持管理・補修のための予算が割り当てられる.ただし維持補修予算は,関連する公共事業政策や社会・経済 政策の動向に影響を受け,安定的に確保することが困難であることが多い.限られた財源の使途の優先順位は,教育なのか,環境なのか,医療なのか,社会基盤 分野なのかなど,さらには社会基盤のなかでも道路か,港湾か,河川か,などといった優先度や配分の課題が浮上する.特にインフラストラクチャーの場合,機能水準の低下がゆっくりと推移・発現する特徴があるため,維持補修予算は先送りされてしまう傾向がある.このような環境では,アセットマネジメントシステ ムは,今度はどの施設を補修するべきか,優先順位の決定に関する問題に直面することになる.その出口は,
- アカウンタビリティを確保し,財源を獲得する.
- 限られた財源枠内における最適解を見つける.優先度,影響の評価・予測,,,,
などであろうか.
このような財政的な制約のもとで,必要なインフラ整備と維持管理によるサービス水準の確保を図るためには,アセットマネジメントを実行・継続させるととも に,資源・財源を効率的に配分し,国民へのアカウンタビリティ・情報提供機能を確保し,必要な財源を調達する総合的なアプローチが必要になる.この問題に 関して近年,インフラ整備および管理の分野に企業会計の理論と手法を適用しようとする研究が進展してきた.このようなアプローチのことをインフラ会計システムと呼ぶようになってきた.
一般に企業では,保有する資産の価値を貸借対照表に計上し,減価償却費を通じて資産状況を開示するとともに,損益の発生と資産の状態を管理している.そこ では,貸借による勘定体系を通じて事業活動を統一的に整理・管理できると同時に,検証するための重要な情報を提供している.すなわち,事業活動の成果と状 態を説明する基本的な情報・ツールとなっているのである.このような会計情報機能が,インフラ資産のストック(機能提供能力)とフローの管理およびそのア カウンタビリティにおいても有用であることが明らかになってきたのである.
う~ん,でもすぐに導入・・・なんてわけにはいかないようだ.
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