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Eyes On the North
Posted on Wednesday, Feb 02, 2011 18:51
地球規模での気候変動は,広域的な温暖化への道を登り始めているという見解が,どうやら間違いないようである.もとより温暖化肯定派であったのだが,,,昨年初冬に,北極海に関する委員会の委員としてロシア・ノルウェーに出張した際,ご一緒した科学者の方や,向こうで合った研究者らの話を聴いて,その意を強くした.
北極海やオホーツク海では,温暖化の影響が海氷勢力の減退として顕著に表出する. 最近のこれら地域における海氷勢力の継続的な減退は,この気候の温暖化が,北極振動や長期的で周期的な気候変動の影響で,温室効果ガスによる温暖化ではないという見解に腰掛ける余裕のないことを感じさせる.地球環境および社会・産業の保全にとりかかっているうちに,もし温暖化の見立てが間違いであったことが判明しても,『あぁ,ああいうふうにならなくて良かった.』と胸をなでおろすことができるのであるから,良いではないか.
一方で,この気候変化は,これまで手の届かなかった極地域およびそこの資源活用への道を意識させるようになってきた. エネルギー資源を筆頭に,各種天然資源に対する需要は増大しており,北極圏に埋蔵する種々の資源への関心は高まっている.また,現存する基幹航路のセキュリティ悪化に対する代替航路としての北極海航路にも注目が集まるようになってきた.
このような中で,これまで寒冷海域における工学研究・開発・環境問題にかかわってきた成果・知識・情報を整理・統合して,この領域に関す るナレッジベースを提供する場をつくるとともに,日本におけるプレゼンスを示そう,と,大それたことを志し,友人Kを引き入れて,準備を始めた.”話だけで立ち消えになっては情けない”と,自分に足かせをはめるため,webを立ち上げてこの活動を衆目にさらそう,そうして少しは誰かのためにならなくては・・・
そんな経緯で始めたサイトがこれ,Eyes On the North(http://eon.yu-nagi.com/である.さあ,どこまでできるか,今年のチャレンジである.
北極海の漁業規制をめぐる動き(北米)
Posted on Tuesday, Dec 08, 2009 18:23
漁業管理計画が策定されるまでは,北極海での商業漁業の禁止措置をとるように提言を続けてきたWWFは,この決定に対してすぐに,“これは,アラスカの漁業関係者による勇気ある,かつ倫理的な決断である”との賛同を示す声明を発表した。ただしこの措置は,北極海のほんの一部を律するに過ぎず,北極海に漁業権を有する他の国においても,米国の決定に追従していくことを求めている。
北極海が話題になっている
Posted on Thursday, Sep 17, 2009 14:41
北極圏とは北極点を中心とした高緯度地域のことで,夏に白夜になる北緯66度33分以北の地域を指すことが多い。北極海のほか,北米大陸北部,ユーラシア大陸北部,グリーンランドおよびアイスランドやフェロー諸島などの島が,概ね北極域と呼ばれる地域といえる。ツンドラ気候区,永久凍土地帯,および最も暖かい月の平均気温が10℃を超えない地域などがこれに含まれる。また研究分野では,ベーリング海やオホーツク海もこのArcticの対象としてとらえられることが多い。
このような北極圏は,全世界の陸地のおよそ1/6の面積,30百万km2,24のタイムゾーンが存在する広大な領域であるとともに,30以上の民族,約4百万人が居住する。また多くの未開発の天然資源を擁している。
地球規模の気候変動は,極域において顕著な環境変化として顕在化しつつあると言われる。科学的予測の精度には依然として課題と議論の余地が指摘されている。しかし北極域では近年,夏期における海氷勢力が減退する傾向が続いており,ついには北極海航路海域から海氷が消滅する現象が確認されている。これは,1990年代には見られなかった現象である。
こうして海氷勢力の減退が顕在化するとともに,北極域の海洋底に埋蔵されていると考えられている各種の天然資源開発,および北極海を通ってアジアとヨーロッパを結ぶ北極海航路(NSRおよび北西航路)による海上輸送に関し,注目が集まってきている。北極域を国土や領海に有する関係国は,以前より北極評議会を発足させ,閣僚会議を隔年で開催してきた。そこでは,北極域における持続可能な開発と稀少な自然環境の保全を主題に,相互の調整,規則づくりに向けて技術的・科学的・政策的な活動と議論が行われてきた。そこに,近年の国際的な天然資源争奪戦,国連海洋法条約における大陸棚の拡張申請・確定への協議の進展などが契機となって,北極圏以外の地域にある国家が北極評議会へのオブザーバー参加を求めるようになった。また北極海航路に関して主要な船級協会も活発な活動を展開するようになった。