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商業波力発電開始
Posted on Friday, Jul 15, 2011 10:08
Mutrik波力発電プラントが世界初の商業運転を開始
スペイン,バスク地方に建設されたMutrikの振動水柱型波力発電プラント(18.5kW×16基=0.3MW)が,ついに電力グリッドに接続され,7月8日より商業発電を開始したという.プロジェクトの主体は北バスク地方政府のエネルギー局であるEnte Vasco de Energia;EVE,発電装置はVoith Hydro Holdingが開発したもの,このほかシーメンスも参加.Mutrikプロジェクトの概要は以前に以下にダイジェストした,
http://njpc.building.officelive.com/Mutriku.aspx
http://njpc.building.officelive.com/Mutriku.aspx
防波堤建設を含む総事業費は600万EU,波力発電プロジェクト費用は230万EUとのこと.北バスク地方政府からの予算,欧州委員会ECの研究・技術開発における第6次フレームワーク・プログラム(FP6)と呼ばれる予算から20万EUの資金を受けている.The Sixth Framework Programme (FP6) とは,欧州委員会による研究,技術開発およびその実証のための国際的なチームによるプロジェクトに対する補助制度である。目的は,産業の基盤を支える科学・技術の強化と国際的な競争力の強化にあり,2002~2006年の期間において175億ユーロの予算を投入するものとなっている。
本プロジェクトは,2009年夏には防波堤が概成し,発電プラントも設置され始めていたと記憶する.その後,あまり情報がなかったのだが,何の気なしに今日サーチすると,まさにkick offしたところであることを知った.
http://www.spainreview.net/index.php/2011/07/08/a-wave-power-plant-was-inaugurated-in-mutriku/
に最近の写真がある.
http://www.spainreview.net/index.php/2011/07/08/a-wave-power-plant-was-inaugurated-in-mutriku/
に最近の写真がある.
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国連大学 Ourworldから,波力発電
Posted on Wednesday, Oct 21, 2009 16:00
国連大学が提供しているWebサイト ”Ourworld” に,波力発電技術に関する記事 ”Ocean energy making waves,” をみつけた。
http://ourworld.unu.edu/jp/ocean-energy-making-wavesmore-934/
その中で,
『当面、波力発電施設の開発・建設は固定価格買取制度を通して支援されるべきだろう。この制度によりヨーロッパの再生可能エネルギー事業は急速に発展したのだ。(ドイツやスペインは顕著である)
中略
当然ながら、CCS(炭素回収貯留技術)のようないまだに実行不可能な技術ではなく、商業用プロトタイプに着手している産業を支援する方が、政府にとっては得策なのである。』
というくだりがある。同感である。
http://ourworld.unu.edu/jp/ocean-energy-making-wavesmore-934/
その中で,
『当面、波力発電施設の開発・建設は固定価格買取制度を通して支援されるべきだろう。この制度によりヨーロッパの再生可能エネルギー事業は急速に発展したのだ。(ドイツやスペインは顕著である)
中略
当然ながら、CCS(炭素回収貯留技術)のようないまだに実行不可能な技術ではなく、商業用プロトタイプに着手している産業を支援する方が、政府にとっては得策なのである。』
というくだりがある。同感である。
EUの海洋エネルギー開発
Posted on Monday, Sep 14, 2009 10:50
欧州委員会では,化石燃料の代替エネルギー源として,再生可能エネルギーの供給比率を向上させ,温室効果ガスの排出削減とともに,化石燃料の輸入比率を下げることをエネルギー戦略の柱としている。その具体的な目標として,2020年における再生可能エネルギー比率を20%まで増大させることを掲げ,組織的にエネルギー技術の開発を進めるために,戦略的エネルギー技術計画(the Strategic Energy Technology Plan)を策定した。この施策では,プロジェクトの共同体制化,欧州における当該分野の技術ポテンシャルの効率的な適用,および欧州市場に対する事業・活動機会の解放などを推進するものとなっている。特にこの計画では,地域レベルでの活動を含んだ技術開発プロジェクトを奨励するものとなっている 。そして2008年には,欧州レベル,国家レベルおよび企業レベルでの技術研究・開発活動を強化すると同時に,各国のエネルギー研究機関が欧州規模で協力するためにEuropean Energy Research Alliance(EERA)が設立された。
2006年12月,欧州委員会によるthe Seventh Framework Programme (FP7)の募集が開始された。この中で,海洋エネルギーでは次の3つの分野が取り上げられた。
一方我が国では, 「新エネルギー利用促進特別措置法」において,海洋エネルギーは再生可能エネルギーとして認識されていない。このため,新エネルギー資源の利用促進に関する施策においても,海洋エネルギーに対する政策支援は消極的である。欧州の動きとは対照的である。欧州の海洋エネルギー開発政策と動向をまとめてみた(http://njpc.building.officelive.com/Report.aspx).
2006年12月,欧州委員会によるthe Seventh Framework Programme (FP7)の募集が開始された。この中で,海洋エネルギーでは次の3つの分野が取り上げられた。
- 海洋エネルギー発電を行う新規装置および方式コンセプト
- 海洋エネルギー戦略
- 海洋エネルギーに関する準規範的な研究
- 大水深沖合海域での風力・海洋エネルギー複合発電プラットフォーム分野の研究・開発
- 沖合再生可能エネルギー変換プラットフォームの研究や開発プロジェクトの設立,調整
一方我が国では, 「新エネルギー利用促進特別措置法」において,海洋エネルギーは再生可能エネルギーとして認識されていない。このため,新エネルギー資源の利用促進に関する施策においても,海洋エネルギーに対する政策支援は消極的である。欧州の動きとは対照的である。欧州の海洋エネルギー開発政策と動向をまとめてみた(http://njpc.building.officelive.com/Report.aspx).