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2009年の国際海上貨物動向

EONのWebサイト準備やら,ロシアの業務やらで,こっちの方の更新がすっかり後回しになっていたが,ネタが溜まってきたのでボチボチ再開である.
 
 国連(UN)のConference on Trade And Development,略称UNCTADから2010年版の海上輸送レビューが,昨年12月に発行さていたのに気がついた.丁度11月に,世界の海上輸送についてのレポートを書いていて,そのファイナルをクリスマス明けに出したばかりだったので,ちょっと悔しいが,今後はこっちの新しい方をRefer しなくては.ちなみに,ロシアは12/31までworking dayとのことで,31日までにレポートを出せとの強い命令をモスクワ方面から受け,職場の仕事納めもそこそこに,PCに向かった年末であった.

 さてUNCTADレポートによると2009年における世界の海上輸送貨物は78.4億トンで,2008年の82.1億トンに比べて4.5%の減少を示した.海上貨物輸送は,世界経済の動向と密接に相関する.2008年後半に勃発した国際的な経済危機によって,21世紀に入って順調に成長してきた世界のGDPが,2009年には約1.9%の縮小を示した.これは1930年以降で最も大きな減退であった.しかし,先進国群のGDPが軒並み後退するなかで,開発途上国群は,それまでの成長率を落としつつも2.4%の成長を記録.なかでも中国とインドだけはそれぞれ+8.8%および+6.6%という高成長を達成した.

 そして2010年は,中国・インド・ブラジルの高成長(10.0, 7.9, 7.6%)およびその他の発展途上国の成長に支えられ,世界全体で+3.5%の回復を示した.ところで,2008年の世界の海上貨物全体において,積込まれた貨物の40%,荷揚げされた貨物の51%がアジア地域におけるものであった.2009年はこの傾向がさらに強まり,積込まれた貨物の約41%,荷揚げされた貨物の約56%をアジア地域が占めた(比率は,日本の統計データがまだ公表されないので,管理人が図からスケールアップ).経済成長が見事に海上貨物動向に反映している.昨年来あちこちで話しているのだが,“世界の海上物流の重心がアジアにある“と言って過言ではないだろう.

 以下,主要バルク,コンテナについて順次見て行こう.

世界の経済成長率(%),2007-2010

地域,国

1991-2003の平均

2007

2008

2009

(速報)

2010

(予想)

WORLD

2.8

3.9

1.7

-1.9

3.5

Developed economies

2.5

2.5

0.3

-3.4

2.2

of which:

United States

Japan

 

3.3

1.0

 

2.1

2.4

 

0.4

-1.2

 

-2.4

-5.2

 

2.9

2.5

European Union (27)

2.3

2.8

0.7

-4.2

1.1

of which:

Germany

France

Italy

United Kingdom

 

1.7

2.0

1.6

2.9

 

2.5

2.4

1.4

2.6

 

1.3

0.2

-1.3

0.5

 

-4.9

-2.6

-5.1

-4.9

 

1.5

1.2

0.8

1.1

Developing economies

4.6

7.8

5.4

2.4

6.9

of which:

China

India

Brazil

South Africa

Least Developed
Countries

 

10.0

5.8

2.5

2.4

4.2

 

13.0

9.6

6.1

5.5

8.4

 

9.6

5.1

5.1

3.7

5.4

 

8.7

6.6

-0.2

-1.8

4.7

 

10.0

7.9

7.6

3.0

5.7

Transition economies

 

8.5

5.4

-6.3

4.1

of which:

Russian Federation

 

 

8.1

 

5.6

 

-7.9

 

4.3

Source: UNCTAD. Trade and Development Report 2010. Table 1.1: World output growth, 1991–2010.

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